アンカースクリューについて
歯茎の骨にチタン製の小さなネジを植立(しょくりつ)します。
技術としてはもう20年以上前からあるものですが、医療に関する法律に認められ、
この数年特によく用いられる方法です。
例えば、出っ歯をなおすために4番目の歯(小臼歯)を抜いてスペースを作り、このスペースを利用して出ている歯を引っ込める。(抜歯矯正)
このようなとき、アンカースクリューを植立して足場とし、ゴム紐で前歯とアンカースクリューを結び、後ろに引っ張って前歯を下げます。
奥歯を足場にしないことにより、奥歯への負担をかけずに済みます。
場合によっては歯を抜かずに出っ歯を改善することができてしまうこともあります。
植立する場所は6番目の歯(第一臼歯)と7番目の歯(第二臼歯)の間の歯茎の骨に左右1本ずつの合計2本、もしくは上顎の天井(口蓋)に2本の場合が多いです。
痛みに関してですが、植立の際は麻酔を使いますので、麻酔の針のチクリとした痛み程度ですが、植立後、麻酔が切れるとズキズキした痛みが出ることがあります。
痛み止めをお渡ししますが、植立後数日たっても痛みがとれない場合などにはご連絡ください。
また、植立したアンカースクリューはその日からすぐ利用できるわけではありません。
きちんと定着するまで、1か月ほどおいてから利用します。
矯正治療終了後には取り除きますので傷なども残りません。
当院ではアンカースクリューの追加費用はかかりません。
ご希望される方は院長にお問い合わせください。
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